レオンベルガーが芝田様(滋賀県)のもとへ巣立ちました!

2019年4月12日生まれのレオンベルガーの子犬(男の子)が滋賀県の芝田様のもとへと巣立ってゆきました!

子犬は56日間「パピー合宿」に入ってきました。生後4ヶ月となり体重は18㎏くらいになりました。混合ワクチンは2度済ませています。

よくあるご質問に「大型犬は1時間以上の運動が必要ですか?」と聞かれます。ほとんどの皆さんは大きな犬種ほど運動量が多くなると思われています。犬種図鑑や犬種カタログに書かれているので致し方ありません。

しかし答えはノーです。どちらかというと身軽な小型犬や中型犬ほど運動量は多いです。身体の重たい大型犬ほどあまり運動しません。運動は習慣付けです。運動するように習慣を付けるかどうかは飼い主次第です。

一方、「散歩」が「運動」になると思われている方々がとても多いです。これも図鑑やカタログや雑誌に「散歩」と「運動」が同義で書かれていますので誤解してしまっても仕方がないですが、「散歩」では「運動」になりません。実際、太りすぎた犬のダイエットのために散歩を増やしても痩せません。食事内容を変えなければ痩せません。

つまり、「散歩」と「運動」は別のものです。

「散歩」は首輪とリードを付けて人間の歩くペースにあわせて歩かせるものです。人間にとっての「運動」と犬にとっての「運動」はまったく次元が違います。擬人化してはなりません。広い場所でノーリードで複数の犬たちと遊ばせることが彼らにとっての運動(「自由運動」といいます)です。

ですから、一般家庭で犬たちに運動と呼べる運動をさせることができるところはないと考えてください。ブリーダーや訓練所では自由運動をさせることができます。

散歩でリードをグイグイ引っ張って歩かせる「引き運動」というものがあります。あえてそういう散歩をさせたい方はそういう習慣付けをしてもよいですが、それは大変なことでもあり、またマナーを守った散歩ということを考えるとお勧めしません。やはり原則リーダーウォークさせることが大切です。

では、犬に「運動」をさせる必要があるかどうか。先にも述べたように習慣付けた子は継続した方がよいでしょう。では運動を習慣付けていない子はよくないのか。「散歩」嫌いの子は「運動」不足で悪影響があるのか。

少なくとも健康面において「運動」の影響はほぼありません。寿命に関係するとは思えません。・・・野生動物は無駄に毎日「運動」をしていませんし、無駄な筋肉を付けていませんね。ましてや衣食住の満ち足りた家庭犬にとっては野生動物以上に筋力体力持久力の必要性が低いです。

もし癌の抑止や心疾患の治療など病気に「運動」が役立つなら、私たちは積極的に運動をさせる方法を考えて提案しますが、病気と「運動」にも、ましてや病気と「散歩」にも関連性はありません。

繰り返しになりますが、一旦「運動」や「散歩」を習慣付けた子はパブロフの犬と同じく条件反射的に、それを継続して行おうとしますので「満足感」は得られるものです。

散歩の第一義はお行儀よく歩かせることです。人間社会で生きてゆくために、あるいは飼い主と公の場で過ごす上で必要なしつけやマナーを入れて歩くことこそが第一の目的であり、「運動目的」や「排泄目的」よりもはるかに大切です。

毎日「散歩」へ連れ出すと家の中で排泄しなくなることは、皆さんがよーくご存知のことです。台風でなくとも雨の日にまで散歩へ行かなくてよいように習慣付けましょう。大荒れの天候の日はできるだけ家の中でお過ごしください。

2019年8月15日

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